1983-10-06 第100回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
そういたしますと、いまのところは、なるほどドルがたくさんあって、準備ポジションが非常にいいわけでありますからできます。しかしこれは貿易が黒字だということでいいわけであって、今後、貿易摩擦で貿易黒字をなくしていかなくちゃならぬということになりますと、日本の総合収支というものは、これはきわめて私は問題になってくると思うんです。
そういたしますと、いまのところは、なるほどドルがたくさんあって、準備ポジションが非常にいいわけでありますからできます。しかしこれは貿易が黒字だということでいいわけであって、今後、貿易摩擦で貿易黒字をなくしていかなくちゃならぬということになりますと、日本の総合収支というものは、これはきわめて私は問題になってくると思うんです。
いわゆるSDRを外貨準備の中に持っているのが西独の三分の一、米国の四分の一、また、そういうものを抜いた金とかIMFの準備ポジションとか、こういうものを抜いた外貨準備を見ると、その準備の内容はアメリカと同じぐらいですけれども、西ドイツに比べると外貨準備は西ドイツの半分ぐらいということになっております。
○大和与一君 協定第二十五条第三項によれば、SDRの使用は、国際収支上の必要のほかに、金、外貨準備などの準備ポジションの推移に照らして使用されることとなっておる。この推移ということは一体具体的に何を意味するのかお伺いいたします。
だからこそ、ドルの対外負債が起きてアメリカの金準備ポジションが悪くなれば、ゴールドラッシュということが起こるわけですから、それが今度はね返ってドル不安になるわけですから、まだまだケインズが提唱したようなバンコールというものはいまのところ考えられない。当分の間、私は、金が最も変化のない信用度を持って国際通貨の裏づけになるだろうと見ざるを得ないと思います。
その次が問題なんですが、「又は自国の金、外国為替及び特別引出権の公的保有額並びに基金における準備ポジションの推移に照らしてその特別引出権を使用するものとし、」と、こうなっていますが、この「又は」以下のところはどういう意味ですか。
○渡辺武君 この二十五条の第三項「必要性の要件」のいま見たところの後段ですね、一番最後のところですが、「単に特別引出権と金、外貨準備及び基金における準備ポジションの合計との間の構成を変えることのみを目的として使用しないことが期待される。」というふうにありますね。
つまり、SDRは世界的に既存準備資産が不足したときにこれを補充するため設置されたものとされておるのでありますが、各国の側から見ますると、輸出増強につとめ、たとえば国際収支がいつも黒字で、非常に成績のいい国の側から見ますると、その国が輸出増強につとめ、国内経済の節度ある発展強化によって国際収支を改善してきた、外貨準備ポジションの良好な国であると、そうした国が配分を受けるということはおそらく少ないのでありまして